「明日の資金がない!」では手遅れ?
最近は多少は上向き加減になってきたとはいえ、不景気が続いていることに変わりはありません。
売上に伸び悩み、苦悩の末に資金繰りが立ち行かなくなりやむを得ず倒産してしまう会社も少なくないのが実状です。
ほとんどの場合、手形の決済日に資金繰りが間に合わなくなって不渡りを起こしてしまい倒産に至るわけですが、この時点であれこれ考えても手遅れです。
このような状態になってしまうと、弁護士などの専門家に相談する資金さえ用意することができなくなってしまいます。
つまり、専門家に破産や会社の再生を依頼するには、会社が倒産する直前で最もキャッシュを蓄えているタイミングを見極める必要があります。
倒産品の処分はスピードが命!
会社の倒産が滞りなくおこなわれるためには、会社が最もキャッシュを蓄えているタイミングで専門家に依頼する必要があるわけですが、それでなくても不渡りを起こしそうな状態の資金繰りでは「いつがキャッシュを蓄えた状態なのか?」という課題に頭を悩ませることになるでしょう。
そこで有効な手段となるのが「倒産品の処分」です。
倒産品、つまり会社で使っていて不用になった事務用品や什器類、倉庫に抱えた在庫品などを金銭に換えることで、当面のキャッシュに変換することができます。
ただし、倒産品の処分はなんといっても「スピードが命」です。
まず、中古の事務用品や什器類などは状態が良好であるほど買取価格が上がります。
使用していないまま倉庫に眠っていたりすればまだいいほうですが、日々使用しているものであればどんどん価値が下がっていくことになります。
少しでも高く買い取ってもらうには、できるだけ早めに処分するほうが望ましいでしょう。
倉庫に眠っている在庫品も、時季を過ぎてしまった季節商品などは安く買い叩かれてしまいます。
食料品なども、賞味期限が近づいていくので日々その価値は下がっていくと考えても間違いはありません。
つまり、在庫品も処分が早ければ早いほど買取価格は高くなると考えるべきです。
会社の倒産には、専門家に支払う料金のほかにも、取引先への未払い金の支払いや従業員への給与支払いなど、多額の支出が伴います。
それまで会社を支えてくれた取引先や従業員が泣きを見ないためにも、スピーディーな倒産品処分で資金を確保しましょう。