小ロットから倉庫丸ごと一括処分まで

在庫品の適正化は、小売業者にとって永遠のテーマです。
在庫品が少ないと品薄や品切れを引き起こしてビジネスチャンスを逃してしまうし、在庫品を抱えすぎると不良在庫になってしまいます。
充分な在庫数を持ちながら、売れ残る不良在庫品を持たないことは理想ですが、現実には非常に難しい問題となります。
そもそも、在庫とは「需要の不確実性をカバーするもの」で、何がいつどのくらい売れるのかは、全て買い手次第です。
「このくらい売れるだろう」の予測をもとに商品を発注しても、実際に予測のとおり商品が売れることは稀です。
反対に、予測以上に売れて商品が底を突けば、せっかくのビジネスチャンスを逃すことにもなります。
この不確実性の幅を見越すために在庫を確保するわけですが、どのくらいの量の在庫を保つことが適正なのかは誰にも分らないのです。
適正在庫を予測するには、トヨタの生産方式として有名な「カンバン方式」や、広く使われている「発注点方式」など様々な方法がありますが、これらも方式に基づいた予測値であり、確実な数値ではありません。
最近では「ダイナミック・バッファ・マネジメント」という新しい適正在庫数の管理方法が注目を集めています。
ダイナミック・バッファ・マネジメントは、需要の予測をせず出荷量の実績と在庫数の実績をもとに適正在庫数を決定する方式で、世界的にも在庫削減率40％から50％の実績もあると言われています。

適正在庫数を予測して発注、仕入れをすることがなぜ非常に難しいか理解できたところで、ここからは予測ではなく調整について考えていきましょう。
既に仕入れて在庫になっている商品があり、大幅に売れ残ることが確実であれば、それは過剰在庫です。
過剰在庫を割引処分などで工夫しながら長い時間をかけて販売することは、在庫管理のコストから考えても効率がよい方法だとは言えません。
適正在庫数にするためには、過剰在庫を早々に処分する必要があるでしょう。
そこでおすすめなのが、在庫品買取サービスです。
在庫品買取サービスを上手に活用すると、過剰な在庫をすぐに現金化でき、倉庫内のスペースもさっぱりして一石二鳥です。
業種、業態によって適正在庫数は様々ですが、過剰在庫が経営を圧迫しないはずはありません。
長い時間をかけて在庫品を販売しながら処分をするよりもはるかに効率的で賢い方法だと言えるでしょう。
適正在庫数を保つにはスピーディかつ確実に過剰在庫を処分できるリカバリーでは、在庫品の即決買取のほか、委託販売によって在庫の販売先を見つけることも可能です。
適正在庫を保つための調整方法として、ぜひご活用ください。