小ロットから倉庫丸ごと一括処分まで

ユニクロなどのアパレル業界でも在庫に関する問題は発生していますが、それぞれの企業によって在庫の扱い方は異なっています。
ファストファッションの代名詞的存在でもあるユニクロは、日本だけでなく海外でも店舗展開をしています。
日本国内だけでも相当数の店舗があり、シーズン毎に多数の新作商品が発売されています。
扱っている商品の種類も非常に多いので、どうしても在庫化してしまう懸念はあるでしょう。
ユニクロの場合は素晴らしい販売戦略のおかげもあって、シーズンが終わったにもかかわらず売れ残ってしまう…という事態はあまりないようです。
ユニクロの店舗では、一部の商品が割引価格で販売されていることがありますが、このような方法である程度は売り切っているのでしょう。
それでも売れ残った商品は、翌年の同じシーズンに前年度分として値引き販売されることもあるようです。
ユニクロに関しては、シーズン毎に在庫品買取業者に依頼して在庫処分をする必要性はないかもしれません。

上記はあくまでもユニクロの例ですが、その他のアパレル業者は少々事情が違うかもしれません。
アパレル業者が最も恐れているのは、在庫品を大量に抱えることで財務状況が悪化することです。
アパレルはシーズン毎に必ず新商品が出るので、読みが外れてしまうとかなりの在庫数を抱えることになります。
例えば夏物を夏のシーズン中に売り切ることができなかったら、チャンスは次の夏に持ち越されます。
ということは、それまでは在庫であり続けるということなので、経営状態は厳しくなるというわけです。
経営の健全化を重視する企業が増えてきた昨今では、シーズン毎に在庫品買取をするアパレル企業も目立ちます。
在庫品買取を利用せずに在庫を抱え続けることによる経営危機を避けるために、シーズン毎に在庫品買取サービスを活用するのは十分納得のいく話です。