小ロットから倉庫丸ごと一括処分まで

事業を行っている経営者や経理担当者などにとって、税務調査はとても気が重いものです。
全く悪いことはしていなくても、「何か間違いがあったらどうしよう」「勘違いして計算していたら大変だ」と不安になるものです。
税務調査に入られると、様々なことを調べられますが、中でも棚卸資産について特に注意深くチェックされることがあります。
その理由は多くありますが、棚卸評価のやり方を間違えているというケースもその一つでしょう。
単純に、売り場や倉庫にある商品在庫のみが棚卸資産だと思っている場合があるので、この点は要注意です。
税務調査では、在庫の評価計算をどのように行なったか聞かれることが多いので、きちんと把握しておきましょう。
中には、非常に雑な計算で不正確な評価額を記載している事業者もあるので、このように聞かれるのでしょう。
決算関係の書類とは、もともと間違いがあってはならないものですが、特に棚卸資産に関する部分は重要なので注意が必要です。

税務調査は気分の良いものではありませんが、しっかり対応しなくてはいけません。
実際に担当者が訪れた際には、棚卸資産についてもきっちりと調べられるでしょう。
棚卸資産の計算方法について質問されることもあれば、会計、経理に関する認識について訊ねられるかもしれません。
なぜここまで棚卸資産についての調査が厳しいかというと、棚卸資産は比較的ごまかしがきく部分だからです。
基本的に自社内の人間のみで在庫数を数えたり評価額を出すので、ときにはごまかそうという気持ちが働くこともないわけではない、ということでしょう。
税務調査で嫌な思いをしたり、指摘されて修正申告をしなくても良いように、棚卸資産の評価は決算処理をする段階で確実に、正確に行なうようにすべきです。
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