小ロットから倉庫丸ごと一括処分まで

棚卸資産の注意事項
棚卸資産の扱いには注意
決算期の棚卸しで在庫を確認しよう
決算のタイミングになると、棚卸資産(在庫)の評価計算をすることになります。
棚卸作業を行って、店舗や企業の中にある在庫の数を洗い出すことになりますが、注意したいのは利益を直接生み出す在庫以外も棚卸資産に含まれるということです。
例えば、請求書や領収書などを郵送する際に必要な切手をまとめ買いしていて、決算のタイミングで10万円分の未使用分切手があったとします。
この場合、この切手代金も棚卸資産に組み込まれるので、課税されることになります。
棚卸資産とは、倉庫や売り場に置かれた商品だけではないことを認識しておく必要があるでしょう。
棚卸資産の定義について誤解があり、結果的に棚卸表の数字を誤って認識したことで、納めるべき税金額を間違えるケースが多数あるので、十分注意してください。

棚卸資産が経営状態の悪化を招くことも
正確な在庫数を見極めて適正な処分を
棚卸作業をすると、どれだけの在庫があり、それによって資産がいくらになるのかが把握できます。
棚卸資産は企業の資産となるので、計算上は利益が多いように見えてしまうものです。
しかし、実際のところは売れ残った不良在庫ですから、企業経営にとってはマイナスポイントでしょう。
見かけ上は資産があるような印象ですが、実は経営的にはまったく余裕がないというケースは少なくありません。
そこで、決算前の段階で不要な在庫を処分して減らすことは、赤字を防ぐ最も効率的で実践的な方法なのです。
不要な在庫の処分には、専門業者に買い取りしてもらう方法が一般的です。
不良在庫はいくら抱えていても、企業にとってメリットは何もありません。
決算前に買い取りを依頼すれば、その場で現金化できるので経営も助かることもあるのではないでしょうか。
棚卸資産に限らず、経理関係の内容は複雑で扱いが難しいため、ちょっとした勘違いが取り返しのつかない損失を招き、経営にダメージを与えることもあるものです。
棚卸資産についての基本知識を確認し、不良在庫の量を把握したら、買取専門の業者に相談してなるべく早く買取処分することをおすすめします。


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