小ロットから倉庫丸ごと一括処分まで

食品在庫処分と「ココイチ騒動」が示唆する問題点とは
食品在庫処分と「ココイチ騒動」の教訓
消費期限切れで廃棄予定の食材を産廃業者が横流しして不正に流通させた、いわゆる「ココイチ騒動」は食品を扱う業界に衝撃を与えた出来事でしたが、これは決して他人事ではありません。
どんな店舗でも、賞味期限や消費期限の切れた食品を処分する必要に迫られることはあるものです。
自店舗が処分した期限切れの食材が、知らないところで闇取引されない保証はどこにもないからです。
最終的にどこかのスーパーなどの小売店に流れて販売されたら、自店舗も責任を問われる可能性があります。
最大の問題点は食品在庫の処分を業者に依頼した場合でも、引き取った後の商品の行方については追跡できないということです。
こういった問題を起こす業者はごく限られていますが、在庫の処分を依頼する場合は、信頼のおける業者を探すべきです。
ココイチ騒動によって少し明るみに出た期限切れ食材の横流しですが、こういった不正行為は全国規模では常習的に行なわれていると考えたほうが現実的かも知れません。
食品在庫の買取にも問題点はある?
最近は、食品在庫を買取業者に売却する店舗は少なくありません。
買取してもらう時点では、賞味期限や消費期限は切れていないはずですが、買取業者によっては、期限が切れた後に期限の表示を改ざんして売りさばくといった悪質なケースもあるようです。
実際には買取業者側による単独行為であり、買取を依頼した側はその事実を知らなかったとしても、世間の目は厳しいものなので、何らかの社会的制裁を加えられる立場に置かれてしまうこともあり得ます。
大事なのは、信頼と実績があり、確実な流通販路を確保した上で期限内商品を販売できる業者を厳選することです。
きちんとした販路を持ち、確実に処分ができる業者とのつながりを結ぶことは、不良在庫が増える事態が防げるなど、店舗側にとって大きなメリットがあります。
自社ブランドの価値を保ちながら在庫を適正に処分することは、健全な経営の大きなポイントであると言えるでしょう。
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