小ロットから倉庫丸ごと一括処分まで

決算時に経営者を悩ませるのは、大量に抱えている食品在庫です。
期末には棚卸を行いますが、その際に判明した在庫は企業の所有資産という扱いになるため、抱えているだけでも税金がかかることになります。
必要な在庫であれば問題ありませんが、売れる見込みのない食品在庫の場合は、速やかに処分することをおすすめします。
決算をまたぐと税金面でのデメリットが生じてくることもあるので、節税の意味からも何らかの対策をとるようにしましょう。
食品在庫の処分方法は、自社が主体となって販売する、廃棄処分にする、業者に買取を依頼する、などがあります。
再度販売できるような食品であれば、そもそも不良在庫にはなりにくいものですが、食品在庫と決算は待ったなしの関係なので、業者に処分を依頼するのが最も効率が良いとされています。
廃棄処分は一気に片付きますが、処分にも費用が発生し、自分で金銭的な負担をしなくてはならないので、あまり得策とは言えません。

在庫が多いほど納める税金の額も増えるので、在庫を抱える店舗のほとんどは対策に頭を痛めているものです。
そうしている間に、食品在庫を買取する専門業者に相談すれば、在庫に関する悩みの多くは解決できます。
買取は処分費用がおさえられるばかりか不良在庫も一掃されるなど、いいことづくめです。
但し、処分を行なった事実を証明できないと、処分したことを税務署に認めてもらえないケースがあるので、処分の日時を証明する書類を受け取り、処分作業の様子を写真で残すようにしましょう。
食品不良在庫の影響で発生する税額は意外に大きく、場合によっては経営を圧迫する可能性もあります。
そうした事情からも、食品在庫を買取処分するのは賢明な方法であり、単に廃棄処分とするよりも効率的です。
特に決算前には在庫量に気を配り、買取サービスを積極的に活用しましょう。